津軽塗といっても、汁椀から、置物までさまざまあるかと思います。 漆器というと、手入れが難しいのではと思われるかたもいらっしゃるかと思いますが、津軽塗の特徴と正しいお手入れ方法をご理解頂き、長くご愛用頂ければと思います。
漆塗膜の特徴
- 適度な湿気を好む
- 乾燥し過ぎると表面にヒビが入る場合がある
- 直射日光/紫外線/摩擦/急激な温度変化などには弱い
- 堅い繊維類やスチール製のタワシなどでこすると、表面に傷がつくことがある
- 漆塗膜には水が出入りする性質があるため、長時間水の中に放置しておくと、布で拭いても水分が取りきれず、水分の形ができる。
- 新品の漆器には、特有の臭いがある。気になる場合、少量の酢を加えた米のとぎ汁でやわらかい布に付けて拭き、そのあとぬるま湯で洗うと臭いが消える。
手入れ法
- ぬるま湯に浸した柔らかく清潔な木綿布(ガーゼなど)をきつく絞り、湿った状態にする。
- 湿った布で、津軽塗全体をていねいに拭く。汚れがひどい場合は、湿った布に食器用洗剤を数滴たらす。
- 室内に数分、放置して乾かす。食器洗浄機、ドライヤーやストーブなどの機器は使用しないこと。
- 洗剤の使用も可能。洗剤を使用した場合は、水滴をつけたままにせず、乾いた布で、ていねいに拭く。
保存法
- 明るい場所を避けて保存する。
- 年に数回しか使用しない器類は、和紙に包んで保存する。
- 長期間、乾燥した場所には置かず、ときどき外部の湿気を与える。
修理
お手持ちの津軽塗が欠けたり、割れたり、ツヤが落ちたりした場合は、お気軽に青森県漆器協同組合連合会までお問い合わせ下さい。
本連合会に所属する津軽塗職人が、修理、ツヤ出し等、ご相談に応じます。
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